<木の話>  ■グルッペで主に使っている木    ■「木のサンプル」「工作用端材」の通信販売
              
■「色の話」「硬さ」「価格の話」    ■木の分類と板の名称など
              ■「天板の話」

 家具の形もさることながら・・・「どの木にしようか?」樹種の選択も悩むところですね。 グルッペでは白っぽい色合いのアカエゾマツ、イタヤカエデから、 赤みのあるチェリーやマホガニー、 濃いブラックウォールナットまでいろいろな木を使っています。 無垢材・・・特に広葉樹は同じ樹種でも一本一本皆個性があり、同じものはありません。 それぞれの板の個性を把握して、皆様のお好みに対応できるように、 また原板を見ていただいて「この板で」という出会いを大切にしていただけるように努力しております。
それぞれの樹種の特徴を下記にまとめました  各作品の写真などとあわせて、その個性を感じとっていただけたら幸いです。 でもこの説明と稚拙な作品の写真だけで「この木は・・・きらい」と決められてしまってはかわいそうですね。 なおこのページの板の写真は、無塗装の素地の状態です。オイル仕上げや、経時の変化で大きく雰囲気は かわりますことをご了承ください。おおらかな気持ちで見て下さいね。よろしくお願いします。

■グルッペで主に使っている木  (樹種名をクリックすると作品集にいきます。)

クルミ(胡桃)‥ヒメグルミなど(北海道、岩手産)

それほど重くなく堅くなく、 ちょうど良い。 その強さと熱を伝えにくいという性質から鉄砲の銃床などに使われた。色は暖かみのある茶色ですが、 かなり渋い感じのものもあります。 なんともいえない暖かい感じのする木で、炬燵の天板や椅子の座板など、人が直接触れる作品には最適。 巷では、ステーショナリー作品にも良く使われています。 クルミは英語でウォールナット。有名なアメリカのブラックウォールナット対して国産のクルミは ジャパニーズ・ウォールナット!グルッペでは一番ストックが多く、良く使っている木です。
サクラ(桜)‥オオヤマザクラなど(北海道産)

クルミよりやや重くて堅い。木肌は滑らかで緻密でつるつる。色はやや黄みのあるものから、 赤みをおびた茶色まで。いろんな木が「なんとかザクラ」という名で呼ばれていて、どれがほんとなのと いうくらい一本一本個性の違う豊かな木です。また大径木は少ないので、何本かの丸太からの作品になる事が 多く、それぞれの個性が相まってなんともいえない暖かさの作品になる。 削っているとほのかに桜餅の匂いがして気持ちがいい。 心材の赤い部分と辺材の白い部分(白太)がはっきりしていて、皮(耳)がきれいに残っていると 耳つき仕上げにしたくなる。板になってしまえば、チェリー材と、一見区別のつかないものもあるが、 よーく見ると「私は日本のサクラよ」芳香を漂わせている。近年益々貴重になってきている。 グルッペはおかげで良材にめぐり合ってストックしている。
ナラ(楢)‥ミズナラ(北海道産)

一般的には重くて堅いが、北海道産のナラは、適度な重さ堅さのものが多く使いやすい。 色は灰褐色から褐色。環孔材で木目ははっきりしている。また放射線状組織が活発で、 柾目では独特の模様(虎斑・トラフ)になって あらわれる。 この写真の板(下側)は柾目板で幅が30センチほどですが、年輪を数えると300年を超えています。 ため息がでます。重厚な雰囲気と落ち着きをはその年月の営みが醸しだしているのでしょう。 幅70センチ以上の天板用の板目の一枚板もストックあります。
☆カエデ(楓) ‥イタヤカエデ(北海道、岩手産)

ナラよりもさらに重くて堅くて緻密。頭ぶつけるとイタィヤ! 色は白っぽい感じから淡い褐色。 使い込むと飴色。これまで丸太で7本入手したがそれぞれに独特の杢があり 美しい。 アメリカ材のハードメープルに似てはいるが、やはりなんとなく日本的。 削っていると甘いシロップの香りがする。
ブラックウォールナット‥北米

堅くて強い割にそれほど重くなく加工もしやすく、 家具のために生まれてきたといわれる高級材。 ウォールナットはクルミのこと。木肌や木目の感じは日本のクルミとよく似ているが、 色が チョコレートブラウンからこげ茶色でなんとも渋い。またオイル仕上げとの相性も最高。 通常アメリカで製材乾燥した板を購入することが多いですが、 丸太ごと入手して製材した幅の広いブックマッチ可能な板もストックあります。
チェリー‥アメリカンブラックチェリー(北米産)

やや重くて堅くて、木肌は滑らかで緻密でつるつる日本のサクラと区別がつかないものもあるが、 さくらより色の濃いものピンクがかった感じのものが多い。 中には経時でマホガニーかと思わせるようになるもの、 ガミとよばれる黒い筋の現れるものもある。 ブラックウォールナットと同様、通常アメリカで製材乾燥した板を購入することが多いですが、 2006年末、丸太ごと入手して製材した板の乾燥が上がり、よりハイレベルな共木での製作も可能です。
マホガニー‥アフリカンマホガニー(ガボン産)

世界的に有名な高級家具材。(真性は南米のホンジュラス)さぞ重くて堅いだろうと 思われがちですが、 重さ、堅さは、中程度。その割に強度があり、加工しやすく、素地は淡いピンク色。 オイルを塗るだけで落ち着いた赤茶色に変身し、時を経るとその深みを増していくのは さすがという感じ。 やや薄めの色の丸太と(オレンジ色系。写真の板)と もう一本は濃い目(ワインレッド)の丸太があります。 いずれも大木なので一枚板の作品が得意。
アカエゾマツ(赤蝦夷松)(北海道産)

直径は85cmほどであるが樹齢は300年を裕に超えている。北海道は大雪山系の原始林から来た。 丸太の製材のときなんともいえない神聖な気持ちになる。天寿を全うせずに切られてしまったのかと思うと、 罪の意識も感じる。無駄にはできない樹の命。良い物を作るからねと手を合わせる。 どの方向に鋸を入れれば一番きれいな木目がでるか、 そして無駄なく活かせるか、がさがさの樹皮を撫でながら 製材所の大きな帯鋸で切られていく。中身が順に見えてくる。心ときめくこの瞬間。 ここはテーブルの天板に、ここは脚に…と制作意欲をかきたてる。 目が詰んで強くて、ヤニモ少なく艶があり、この素晴らしいアカエゾマツをあなたも傍におきませんか? 最近は特に指定の注文が少ないので子供が世帯を持ったらベビーダンスも作ってやろうと思っている。
☆その他の材として引き出し用にシナ・セン・カツラ・ノブ用にローズウッド、 キューブパズルや積み木用として、カバ、タモ、クリ、ケヤキ、チーク、イエローポプラ、 ヨーロッパブナなども使っています。

■「木のサンプル」「工作用端材」あります
 
木のサンプルの詰め合わせ 1,000円(税込み・送料別)

 家具製作で切り落とした端材で比較的大きくて美しいものを
 お届けします。クルミ、サクラ、ナラ、イタヤカエデ、チェリー、
 ブラックウォール、ナット、マホガニー、の7種です。
 無塗装の状態ですので、仕上がりの感じは水にぬらした時の
 濡れ色で味わってください。
 ※大きさや状態は細めの板、小さいめの板など、
   その都度でいろいろ混じります。ご了承ください。

   ※オイル小分けします。
    リボスのクノス (仕上げに使っているオイルです。15cc ¥100)

 
工作応援端材(税込み・送料別)
 約2キロ入り  600円
 約5キロ入り 1,200円
(長めの材も入ってます) 

比較的小さな端材の詰め合わせです。色色々、形色々。何に使うか、あなたのアイデア次第。 新たな命を吹き込んでください! (中身はその時々でかわります。樹種別には分類していません。写真のCDは別です。大きさの見本です)

 
★ご注文は「ご注文フォーム」 又はメール・TEL・FAXでどうぞ。  
         写真は2キロ入りの例

※よくある質問のなかで色、堅さ、価格の話などもまとめてみましたので参考にして下さい。

■<色の話>
 木の色の話は難しいです。 この木の色は何色?と言われてもなかなか一言では表現しきれません。 例えば、クルミの色は一言でいうと「茶色」ですが一枚の板の中をよーく見ると、 白っぽい所、赤っぽい所いろんな色が混じっています。 また一本の木の中でも心材と辺材(淵の部分)とでは全然色が違う木がほとんどですし、 同じ心材でも芯に近い部分と外側また、"元"(根っこの方)と"末"(先の方)で これが同じ木か?と思うほどに色合いや風合い違うものもあります。
 家の内装の色に合わせて木を選ぶ場合、特に着色された床板や壁などに色を合わせようとしますと、 木の選択に無理がでてくることもしばしばです。また木の色は時間とともに変化し、深まっていきます。 塗装方法によっても違ってきます。また使い方によっても違ってきます。 どれが本当なの?ということになります。無垢の自然の色合いはどんな色にも合う奥深かさがあります。
■<硬さ>
木によって堅い木、柔らかい木といういのはありますが、同じ一枚の板でも堅い所と柔らかい所が あるものです。いずれにしても傷のつかない木はありませんので傷はあまり気にせずに、どんどん使いこんで 味わいを出していきたいものです。
通常堅いほど丈夫ですが、堅いほど重いものが多いので、重くてちょっと困ることもあります。 軽いけれど粘りがある、復元力があるというような観点もあります。 家具材としての理想は「あまり重くないのに堅くて強い」でしょうか。 そういう点でクルミは適度の重さと堅さで、よく使う理由です。 参考までに堅さの比較しますと・・・・(あくまで目安です) アカエゾマツ<クルミ、マホガニー、サクラ、ブラックウォールナット<ナラ<イタヤ・・・といった感じです。
■<価格の話>
材の価格はその丸太のグレードや購入時期など様々な事情で大きくかわります。 例えばこの机はクルミではいくらですか、サクラだとどれくらいになりますかというお問い合わせの場合、 クルミのこんな感じの板を使った場合はいくらで、サクラのこんな感じの板を使った場合はいくらと お見積もりをするようにしています。結果はサクラの方が高くなったり、チェリーの方が高くなったり します。分かりにくくてすみません。で、結局どうなの?ということになりそうですので。・・・ あくまで参考ですが、例えば同じサイズのシンプルデスク1台作るのに、
クルミで10万円から〜13万円くらいとしますと、
サクラでは(×1.05〜1.5)
チェリーでは(1.1〜1.4)
ナラでは(1.05〜1.5)
イタヤカエデでは(1.1〜1.5)
メープルでは(1.05〜1.2)
ブラックウォールナットでは(×1.05〜1.5)
マホガニーでは(1.2〜1.5)というような範囲のお見積もりになるかと思います。
数字が小さいほどより安くできる材があるということで、 掛け率が大きいほど、より貴重な材があるということになります。 (特に貴重な一枚板は時価でのお見積もりになります) ただクルミ材が決して安いという訳ではなく、グルッペではクルミを一番多く使っていますので 適材適所の使い易さがあるということでもあります。
 
■<木の分類と板の名称など>
@木の分類…環孔材と散孔材
 いろいろな分類がありますが、組織の違いで環孔材と散孔材という分類があります。
 環孔材は導管が年輪に沿って並んでいるのもので、木目がはっきりしています。
 ナラ、クリ、ケヤキなどなどがあります。
 散孔材は導管が全体に散らばっているので、比較的木目がおとなしい。
 サクラ、カエデ、クルミなどがそうです。
A製材の仕方…板目(いため)・柾目(まさめ) (木目の現れ方に特徴ができます。)
 板にしたときに山型の木目の現れる板を板目板、筋状の木目が柾目板といいます。
 板目の板は反りやすいですが、木目の表情は豊かです。
 柾目板は木目は直線的でおとなしいですが、反りにくいという利点があります。
 ナラは放射線上組織が発達していて、柾目の板でも複雑な模様が現れるので、よく柾目取りします。
 同じ丸太からですと、柾目板の方が、幅広い板がとれません。また製材も時間がかかり、
 高級材ということになります。
      <図1 木取りの仕方>
          板目取りと柾目取りのパターン(丸太を木口方向から見ています)

板目取り(だら引き)
通常はこの方法がほとんどで、
幅の広い板目の板が取れます。
自然に乾燥しますと木表側に反ります。

柾目取り(みかん引き)
43mm、34mm、24mmの3種類に引き分けた例です まず半分に割って、それをまた半分に割って(これをみかん割りといいます)芯に向かって切っていきます。 材木をいろいろ傾けて製材するのに時間がかかります。
 
B木裏(きうら)と・木表(きおもて)
 板には裏表があります。
 板材にしたとき、芯に近い方を木裏、樹皮に近い方を木表
 といいます。同じ板でも木裏と木表では、色合いや風合い
 が大きく異なることもいばしばです。
 特に「フリーエッジ(耳付)」にする場合は、その雰囲気は大
 きく違います。どちらが好みかは実際に見てみないと、また
 仕上げてみないとわからないものですが、
 一般的な特徴としては以下のようです。
 あくまで比較してということで参考にして下さい。
 
木表…木目は賑やか。白太(しらた)の部分が大きい。フリーエッジにした場合、見るからに 自然な感じで野性味が表現できる。「幅を取る」という点では不利。

木裏…木目はおとなしい。フリーエッジにした場合、鋭角の部分が上になるので、ややすっきりした 感じにも表現できる。少しでも幅を取りたい時には有利。  

 

■<天板の話>
@フリーエッジ(耳付)仕上げ
 フリーエッジ(耳付)仕上げとは、樹の形をそのまま表現し
 た仕上げです。皮を付けたまま使えれば一番自然ですが、
 皮は剥がれてしまうことが多いので、なかなかそのままで
 は使えません。皮がきれいに剥がれて自然の木肌が出れ
 ばいいのですがこれがまたなかなか難しい。
 皮の剥げやすい木とそうでない木があり、またどこから
 樹皮か木肌か区別のつかないものもあります。木を切り出
 したり、製材する過程で木肌がダメージを負う場合も多く、
 また木肌の組織は形成層といって木の生長するところです
 水分を多く含み、虫の活動した跡(虫穴)が残っていたり、
 のでカビが生えたりする場合もあります。
 
 
 
 結局その自然の営みをどこまで許容できるかということに
 なります。皮がきれいに剥けた自然の木肌を理想として、
 実際には「いいなぁ」と思える感じに私の手で削りこんで
 いくことになります。
 木肌を大きく削り込むこともしばしばです。
 「耳付」というよりは、「フリーエッジ」という表現のほう
 が実際に合っていると思います。
 木の自然な形をそのまま如何に表現するか。
 結局は作り手の感性が現れるところなのです。
 
A1枚板
 1枚板の存在感、迫力は最高です。すべてを包み込んでく
 れます。しかしテーブルの天板になるような大きな木は希
 少になってきました。また樹種(サクラ・クルミ)によっ
 ては、そんなに大きくならないものもあります。
 グルッペでは出来るだけ大きな丸太を入手できるよう努力
 しております。幅の広い1枚板が取れるというだけでなく、
 適材適所の木取りができるからです。
 
 
 
 
 2007年9月現在一枚板在庫状況。(詳細はお問い合わせください)
幅500ミリ程度のカウンターデスク用 ・・・サクラ、クルミ、ナラ、チェリー、メープル、マホガニー、アカエゾマツなど。         
幅600〜700程度のデスク用・・・メープル、ナラ、マホガニー、タモなど。         
幅750以上のテーブル用・・・ アカエゾマツ、タモ(玉杢)、 アカエゾマツ、ミズメ(トラ杢)、メープル(幅1100)、
                  マホガニー(上記写真作品)、セン(幅1100)など 魅力的な板があります。
 
 
Bブックマッチという矧ぎ合せ
 2枚の板を矧ぎ合わすやり方で、図のように隣り合った板を本を
 開いたように矧ぎ合わすやり方があります。
 矧ぎ合せた線を基準にしてシンメトリー(対照的な)模様になり、
 木端(こば)を耳付きのまま残せばワイルドな風合いの中に
 幾何学的な美しさがあります。
 丸太を製材する時に、できるだけブックマッチになるように挽き
 ますが 木目が個性的でなかったり、おもしろそうな木目であっ
 ても乾燥で反ってしまったり、割れてしまったりと思うように
 いかないこともしばしばです。
 
 また実際に制作する時は、板をどうカットするかに最大の感性を研ぎ澄ませます。
 最初に「材料ありき」なのでなかなかご希望のサイズになりませんがご了承下さい。
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